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性差撲滅のために [アダルトチルドレン]


#MeTooが世界的なムーブメントになっています。こういうムーブメントには腰が重く乗り遅れがちな私ですが、私自身も以前被害にあい、最近思うこともあったのでこの機会に書き残しておこうと思います。



社会人になりたてで、まだあまり世の中がわかっていなかった頃。当時の上司と二人だけで出張に行くことが増えたある日、朝食の席で突然ティファニーのハートのネックレスを渡されました。

びっくりして「受け取れません」と断った私でしたが、

「何言ってんだ、下心なんてあるわけないだろ。お疲れさんの気持ちだよ」

とかわされ、仕方なく受け取ることに。しかしそこから抱きつかれたりみるみる距離が近づいてきて、身の危険を感じた私は、彼氏に怒られたということにし「下心はないとわかっているのですが」と何週間かの後に返却しました。

「じゃあうちの娘にあげるか」

と上司は笑い、その場は収まったものの、その日から陰湿な嫌がらせが始まり、根も葉もない噂を流され、しまいに別の支社に飛ばされました。無知で未熟だった私は、それまで上司を信用して色々なことを打ち明けてしまっていたのですが、そこもつかれ、精神的にも追い詰められました。

これがあまりにもスムーズかつスピーディに行われ、「あなたの被害妄想だよ」だとか「あなたも隙あったしね」と言われることが恐ろしかった私は、会社の誰にも打ち明けられず、まもなく退社しました。


このことは、「人を簡単に信じてはいけない」という教訓を身を以て覚えさせられた苦い経験となりました。また、セクハラのターゲットにならないように立ち回る術も覚えましたが、こんなことは本来取得する必要のない馬鹿馬鹿しいことです。



以前、講演をお聞きした、元ユー・エス・ジェイCMOで現在は経営コンサルをされている森岡毅さんは、USJ時代から、会社の成長を阻むのは「年齢差」「役割差」「性差」として、その撲滅に尽力されていたそうです。

中でも「性差」については、女性だけに課されたお茶汲みや制服など、小さいながらも全員が当然のように受け入れてしまっていることが性差を無意識に植え付けるものとして、徹底的に撤廃されたとのこと。はじめは男女とも「そんなことくらい別にいいのに」と不思議に思っていたようですが、撤廃後はびっくりするほどフラットな風通しのよい組織に変わったそうで、その威力を感じました。


その一方で、最近残念なことも耳にしました。私も大好きなグループが主催した宴席で、未成年の女性たちに大人の男性が

「女の子のお酌ひとつでおじさんたちが喜ぶんだから、覚えておくといいよ」

とアドバイスをしたとのこと。お酌は処世術であるという声もあるでしょうが、これからグローバルな社会に出て活躍する女性たちにとって、男性にはかしずくものという意識の刷り込みは、エネルギーを削ぐ以外の何物でもないと、失望と憤りを感じました。

こんな小さなことに目くじらを立てる必要なんてない、と言われるかもしれませんが、セクハラの意識のおおもとにあるのはこのような些細なことだと考えています。



ただ、現在、#MeToo が世界的なムーブメントになって、これをきっかけに世界が大きく変わってゆきそうな気配を感じますが、それと同時に、「セクハラの被害にあった人は全員経験を述べなくてはいけない」という無言のプレッシャーを与えてしまう恐れを感じています。

私は、前述のセクハラにあった際には鬱になりかけましたが、今はこうして言えるレベルです。ですが、私とは比べものにならないような簡単には語れないような被害を受けた方もたくさんいらっしゃるわけで、そういう方たちが「自分は声を上げられない勇気がない人間だ」と自分を責めませんようにと祈っています。


また、セクハラ被害を打ち明けると、その人の落ち度が徹底的に糾弾されがちですが、そうなってしまうと「自分も悪いところがあった」と予防線を張っておくか、ツッコミどころがない完璧な人しか声を上げられなくなってしまいます。でもセクハラは、それ自体で人間の尊厳を傷つけるあってはならないことです。


声を上げた人が見せしめに吊し上げられる姿をみて恐れて沈黙してしまわないためにも、この#MeTooムーブメントが大きなうねりとなって、セクハラ撲滅につながることを願ってやみません。


メリークリスマス。



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